過去の「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」に伴う基準点測量成果の取り扱いについて FAQ

2011/10/31更新分



Q1 測量成果を停止しているすべての三角点、水準点の改定成果が公表されるのでしょうか?

【三角点について】
成果停止地域のすべての三角点の改定成果が公表されるわけではありません。次の三角点が対象外となります。
  1. 福島第一原子力発電所周辺半径30km以内の区域及び計画的避難区域の三角点
  2. 今後、再測量作業を実施することが決定している三角点
  3. 補正パラメータが一定の精度を満たさないと評価した地域の三角点(改測したものを除く)
  4. 平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の震源付近で東北地方太平洋沖地震の前から成果を停止している三角点

【水準点について】
成果停止路線のすべての水準点の改定成果が公表されるわけではありません。次の水準点が対象外となります。
  1. 福島第一原子力発電所周辺半径30km以内の区域及び計画的避難区域の水準点
  2. 今回改測を行っていない水準路線の水準点

Q2 補正パラメータは成果停止地域の全域で公表されるのですか?

座標補正パラメータは、三角点測量成果の停止地域で提供しますが、次の区域が対象外となります。
  1. 福島第一原子力発電所周辺半径30km以内の区域及び計画的避難区域
  2. 福島県いわき市・古殿町、茨城県高萩市・北茨城市、新潟県十日町市・上越市・津南町及び長野県栄村付近の地震に伴い不整合の認められた一部の区域

また、標高補正パラメータは、顕著な沈降が観測された東北及び関東地方の太平洋沿岸地域(東北地方及び茨城県)で提供しますが、次の区域が対象外となります。
  1. 福島第一原子力発電所周辺半径30km以内の区域及び計画的避難区域
  2. 福島県いわき市・古殿町、茨城県付近の地震に伴い不整合の認められた一部の区域

Q3 千葉県においても液状化等により標高成果に変動が見られる地域がありますが、これらの地域の標高補正パラメータは必要ないのでしょうか?

 千葉県内において、液状化等により標高値の不整合が確認されている地域がありますが、これらの変動は局所的かつ複雑な変動となっていますので、補正パラメータでの標高補正には適しません。これら地域においては、今後、三角点の改測作業を実施し改定成果を公表する計画ですので、これら改定成果を用いて再測量を計画していただくことが必要と考えています。

Q4 なぜ福島第一原発周辺の成果や補正パラメータは公表されないのでしょうか?

 福島第一原発周辺の区域は、原子力災害対策特別措置法に基づく警戒区域や計画的避難区域に指定されており、これらの区域内では実際に測量作業が実施できる状況にありません。
 このため、福島第一原子力発電所周辺半径30km以内の区域では、現在のところ、再測量が実施できていないこと及び補正パラメータの公表に必要な検証ができないことから、測量成果及び補正パラメータの公表ができない状況となっています。
 なお、緊急時避難準備区域(9月30日解除)については再測量を実施しているところであり、順次改定成果を公表する予定です。また、今後、警戒区域や計画的避難区域の指定が解除された場合には、再測量作業を実施し、順次改定成果を公表することとしています。

Q5 水準点の改定成果が公表されているのに、なぜ成果停止している水準点があるのですか?

 水準点のほとんどは、再測量を実施することにより成果改定を行っています。しかし、地震発生後の短期間で水準点全点の再測量を実施することは、現実的には困難です。したがって、当面の間、再測量を行って成果改定した水準点と、成果改定しない水準点が混在することになります。このような2パターンの水準点の測量成果を使用して公共測量等を実施すると、測量の正確さを確保することができないため、再測量を実施していない水準点の成果について、公共測量等への使用を停止する必要があるからです。

Q6 引き続き成果が停止される水準点及び今回成果停止する水準点の改定成果はいつ公表されるのでしょうか?

 最近の水準測量観測結果が使用できる路線については、年内を目途に補間計算により成果を改定する計画です。ただし、最近の観測結果のない路線については、精度の確認ができないことから、利用の状況を勘案して成果停止のままとする場合もあります。
 また、東北地方の日本海側において現在再測量を実施していますので、これら水準点についても再測量結果を判断し、不整合が生じている水準点については順次成果を改定していきます。

2011/06/27更新分



Q1 測量成果の公表停止中は測量はできないのでしょうか?

 作業計画、現地調査、観測作業を行っても、支障はありません。電子基準点、三角点、水準点の改定成果が公表された後に、既知点の新しい測量成果を用いて計算・整理をすることとなります。

Q2 電子基準点は常に位置を測っているのに、なぜ測量成果を停止するのですか?

 電子基準点は、連続的に地殻変動を観測していますが、測量の基準とするため、測量成果としての座標値が決められています。しかし、地震によってその座標値が変化してしまいましたので、座標値を決定し直す必要があります。なお、改定後の電子基準点の測量成果については、一部を除き平成23年5月31日に公開しました。

Q3 測量成果の公表停止地域の外側の基準点は使用しても問題ないですか?

測量成果の公表停止地域の外側の基準点は使用しても問題ないと考えています。

Q4 セミ・ダイナミック補正はどのように取り扱えばよろしいでしょうか?

「2011年度版地殻変動補正パラメータ」を平成23年6月27日に公開しましたので、新しい補正パラメータを使用してください。
この補正パラメータの適用期間は「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の影響により次の通りとします。

(1)平成23年5月31日に電子基準点成果を改定した地域地域図

  2011年3月11日(地震後)~2012年3月31日

(2)平成23年5月31日に電子基準点成果を改定した地域以外

  2011年6月27日~2012年3月31日

ただし、大きな余震等が発生した場合は、補正パラメータを更新する場合があります。

2011/05/31更新分



Q1 測量成果の公表停止中は測量はできないのでしょうか?

 作業計画、現地調査、観測作業を行っても、支障はありません。電子基準点、三角点、水準点の改定成果が公表された後に、既知点の新しい測量成果を用いて計算・整理をすることとなります。

Q2 電子基準点は常に位置を測っているのに、なぜ測量成果を停止するのですか?

 電子基準点は、連続的に地殻変動を観測していますが、測量の基準とするため、測量成果としての座標値が決められています。しかし、地震によってその座標値が変化してしまいましたので、座標値を決定し直す必要があります。なお、改定後の電子基準点の測量成果については、一部を除き平成23年5月31日に公開しました。

Q3 測量成果の公表停止地域の外側の基準点は使用しても問題ないですか?

測量成果の公表停止地域の外側の基準点は使用しても問題ないと考えています。

Q4 セミ・ダイナミック補正はどのように取り扱えばよろしいでしょうか?

(1)平成23年5月31日に電子基準点成果を改定した地域(地域図)において、補正パラメータは、次の通りお取り扱いください。

  • 2011年3月11日までの観測データ
     地震前のため、「2010年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2010.par)」を使用できます。しかし、求めた測量成果は地震の影響を受けていない成果になりますので、取り扱いにはご注意ください。
  •     
  • 2011年3月11日以降の観測データ
     地震後のため、「2010年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2010.par)」を使用できません。
     「2011年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2011.par)」は6月下旬予定で公表しますので、電子基準点の新しい測量成果と「2011年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2011.par)」とを併せて使用してください。

  • (2)平成23年5月31日に電子基準点成果を改定した地域以外においては、「2011年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2011.par)」が公開されるまでは、「2010年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2010.par)」を使用してください。

    2011/04/07更新分



    Q1 測量成果の公表停止中は測量はできないのでしょうか?

     作業計画、現地調査、観測作業を行っても、支障はありません。電子基準点、三角点、水準点の改定成果が公表された後に、既知点の新しい測量成果を用いて計算・整理をすることとなります。

    Q2 電子基準点は常に位置を測っているのに、なぜ測量成果を停止するのですか?

     電子基準点は、連続的に地殻変動を観測していますが、測量の基準とするため、測量成果としての座標値が決められています。しかし、地震によってその座標値が変化してしまいましたので、座標値を決定し直す必要があります。

    Q3 測量成果の公表停止地域外側の基準点は使用しても問題ないですか?

    測量成果の公表停止地域の外側の基準点は使用しても問題ないと考えています。

    Q4 セミ・ダイナミック補正はどのように取り扱えばよろしいでしょうか?

    (1)東北地方及びその周辺で基準点測量成果の公表を停止した地域(地域図)において、補正パラメータは、次の通りお取り扱いください。

  • 2011年3月11日までの観測データ
     地震前のため、「2010年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2010.par)」を使用できます。しかし、求めた測量成果は地震の影響を受けていない成果になりますので、取り扱いにはご注意ください。
  •     
  • 2011年3月11日以降の観測データ
     地震後のため、「2010年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2010.par)」を使用できません。
     電子基準点の測量成果改定後に、「2011年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2011.par)」を公表しますので、電子基準点の新しい 測量成果と「2011年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2011.par)」とを併せて使用してください。

  • (2)基準点測量成果の公表を停止した地域以外においては、「2011年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2011.par)」が公開されるまでは、「2010年度版地殻変動補正パラメータ(SemiDyna2010.par)」を使用してください。

    戻る